ロシア語 語法便覧
- そもそも文法用語が難しくて、文法の説明文を読んでも解らなかったが、簡単な文章を辞書ひきひき読みかじったおかげで、最も基本的なところはわかったし、基本中の基本から外れているけれど、特殊例とは言えないくらいに文法事項になっていそうなことへの曝露経験もできたので、文法関係の記述を読みかじることにする。
10品詞、2群
- 第1群 意味がしっかりした単語
- 第2群 第1群の単語を補助して機能する単語
- ただし、代名詞という用語は誤解を招く単語であり、言語学ではpro-formsと呼ぶ
- Pro-formsの定義は、特定の意味を持たず、特定の意味を持つ単語の代用として用いられる単語のこと
- 名詞の代用になる場合、冠詞+名詞の代用になる場合、動詞の代用、形容詞の代用などさまざまである
名詞
- 活動体と不活動体
- 「もの」と「こと」
- 動作と名詞の関係を考えたとき、基本的には、「もの」が動作主体。動作の対象は「もの」と「こと」との両方がある
- 「もの名詞」の場合、動作の主体か対象かを区別することが重要。したがって、主格と対格は異なり、代わりに対格は生格と一致する(とでも説明したい)
- 「こと名詞」の場合、動作の対象となることが基本。したがって、対格が基本で、それを主格に流用しても紛れにくいので、主格と対格とは一致する(とでも説明したい)
- 男女中性と活動体・不活動体
- 「もの」~活動体は男女・雌雄があることが多いので、男性・女性名詞が多く、「こと」~不活動体は中性を基本とする
- 形容詞・動詞からできる名詞
- 形容詞が表す内容を抽象的に名詞化することがある、「~らしさ」のようなもの。
- 動詞が表す内容を抽象化することもある、「~すること(不定詞)」
- 格の基本
- 主格は主語
- 生格は「主格ではない何か」を基本とする。多様な格ができたあとでは、「~の」に対応する機能が一番残った(らしい)
- 対格は直接目的語
- 与格は間接目的語
- 造格は「~による」
- 前置格は前置詞に引き続くことが基本だった(かもしれない)ので、基本的には「前置詞+前置格」。ただし、ほかの言語との関係で言うと、「~(場所)で」という特殊な意味との関連も・・・
- 格の基本は基本として、それ以外の機能性があり、それぞれに文法用語がついている
- 名詞の格形の用法例
- 名詞があるAという格形をとるとき、その機能はAであることが多いけれど、そうでもないこともあるという話
- 例えば、主格形の単語が、「主語」になることは多いけれど、それ以外の機能を果たすこともある、ということ
- 主格形
Мама там отлыхает.
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- ママは(主格が主語)そこで(副詞)リラックスしている(отлыхать 三人称単数現在)
- [Мама 名詞女性単数主格](主語 Argument 1) [там 副詞](補語 Adjunct 1)[отлыхает 動詞現在三人称単数](述語)
Это моя мама.
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- これは(代名詞が主語)私の(所有代名詞 女性単数主格、мама(主格に掛っているので主格))ママです(主格が述語)。
- 呼びかけ
- [Это (定)代名詞三人称女性単数主格](主語 Argument 1) [моя (所有)代名詞女性単数](修飾мама) [мама 名詞女性単数主格](述語)
Владимир Николаевич, здравствуйте!
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- ウラジミール・ニコライエウィッチ(呼びかけ)、万歳(здравствовать 栄える 二人称命令法)
- 動詞 звать に対する主格補語
- [Владимир Николаевич (固有)名詞男性単数主格](Adjunct 1, 呼びかけ) [здравствуйте 動詞命令法二人称複数](述語)
Его зовут Николаи.
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- 彼を(三人称単数「彼」の対格)、ニコライと(主格で、「主格補語」として用いられている)、呼ぶ(三人称複数)
- [Его (人称)代名詞三人称単数男女性対格](Argument 1 目的語) [зовут 動詞現在三人称単数](述部) [Николаи (固有)名詞男性単数主格](Argument 2 補語)
- 以下の文では、Argumentsが3個あるが、そのうち I Я を落とした形
I call him Vradimir.
Я зову его Владимир
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- [Я 人称代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [зову 動詞現在一人称単数](述部) [его (人称)代名詞三人称単数男女性対格](Argument 2 目的語) [Владимир (固有)名詞男性単数主格](Argument 3 補語)
- 生格形
Там комната папы и мамы.
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- そこは(副詞)、パパ(生格)とママ(生格)の、部屋・空間(単数 主格)だ。
- [Там 副詞](Adjunct 1) [комната 名詞単数女性主格](述部) [папы 名詞単数女性対格 и мамы 名詞単数女性対格](修飾комната)
- 否定生格。存在すれば主格だが、存在しないので、そのときは生格を用いて、「~(生格)が存在しない」とする
У кого нет аппетита? У меня? Мама, ты не права.
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- у 生格(~にある=~が持つ)。誰が持つか。аппетит(食欲)の生格。「存在しない食欲は」(主語だが、否定語とともに使うので、否定語+生格)、誰にあるのか? 食欲がないのは誰か?私?ママ、あなたは「正しくないことである(права 正しいことの生格。正しければ主格で受けるが、否定語とともに使うときは生格)」
- [У 前置詞 кого (関係・疑問)代名詞単数男性生格](述部) [нет 助詞 аппетита 名詞単数男性生格](Argument 1 主語:否定+生格=主格相当(否定生格))
- [У 前置詞 меня (人称)代名詞一人称生格](述部)
- [Мама 名詞単数女性主格](Adjunct 1, 呼びかけ) [ты (人称)代名詞二人称単数主格](Argument 1 主語) [не 助詞 права 名詞単数中性生格](述語、本来、名詞が述語となるときは主格だが、否定+生格=主格相当(否定生格))
ロシア語 文法 否定属格(生格):解説
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- 部分生格。全体の一部を対象とするとき、対格の代わりに生格を使う
Дайте мне, пожалуйста, воды.
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- [Дайте 動詞命令法二人称複数(丁寧) 『出す 上げる』](述語) [мне (人称)代名詞一人称単数与格](Argument 2 間接目的語) [пожалуйста 助詞(述格) 『お願い』](Adjunct 1) [воды 名詞単数女性生格(вода)](Argument 1 直接目的語 : 対象の部分を直接目的語とする際に、生格形が対格機能を持つ(部分対格))
- 『私に水をください、お願いします』
- 生格をArgumentとする動詞
Я немного боюсь воды.
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- [Я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [немного 副詞『少し』](Adjunct 1) [боюсь 動詞現在一人称単数『恐れる』](述語) [воды 名詞単数女性生格](Argument 2 直接目的語)
- 『私は水を少し恐れる』
- 数量生格
Собака разбила две вазы.
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- [Собака 名詞単数女性主格『犬』](Argument 1 主語) [разбила 動詞過去単数女性『壊す』](述語) [две (個)数詞 女性対格](Argument 2 目的語) [вазы 名詞単数女性生格『花瓶』](修飾две)
- 『その犬は花瓶2個を壊した』
В реках было много рыбы.
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- [В 助詞 реках 名詞複数女性前置格『川』](Adjunct 1) [было 動詞過去単数中性 『ある』](述語) [много (個)数詞主格](Argument 1 主語) [рыбы 名詞複数女性生格『魚』](修飾много)
- 『河川にはたくさんの魚がいる』
У него много друзей.
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- [У 前置詞 него= его(人称)代名詞三人称単数生格](述語) [много (個)数詞主格](Argument 1 主語) [друзей 名詞複数生格『友』](修飾много)
- 『彼にはたくさんの友人がいる』
- 対象物が単純でないとき、それを対象とするときには、「対象のうちのある部分を(否定=ゼロ、部分=量は正確に表さないが一部、数量=定量的に一部)」というときに生格。「名詞xxのゼロ個・数個・たくさん」「名詞xxの名詞yy」と考えれば、「xxの」と言う意味で生格か?
- 前置詞+生格名詞
Максим поднимается без лифта.
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- [Максим (固有)名詞単数男性主格](Argument 1 主語) [поднимается 動詞現在三人称単数『上る』](述語) [без 前置詞 『~なしに』лифта 名詞単数男性生格『エレベータ・リフト』](Adjunct 1)
- 『マクシムはエレベータを使わずに昇る』
Спорт полезен для здоровья.
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- [Спорт 名詞単数男性主格『スポーツ』][Argument 1 主語) [полезен 形容詞短語尾単数男性『有益な』](述語) [для 前置詞 здоровья 名詞単数中性生格『健康』](Adjunct 1)
- 『スポーツは健康のために有益だ』
- 比較級の補語
Алексей Фёдорович старше его на 10 лет.
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- [Алексей Фёдорович (固有)名詞男性単数主格](Argument 1 主語) [старше 形容詞比較級 副詞的『年長』](述語) [его (人称)代名詞三人称単数男性生格](Argment 2 ~より) [на 前置詞 10 лет 名詞単数男性対格](Adjunct 1)
- 『アレクセイ・フョードロビッチは彼より10歳年長だ』
- 時を表す副詞として
Выставка начинается пятого августа.
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- [Выставка 名詞単数女性主格『展示会』](Argument 1 主語) [начинается 動詞現在三人称単数『始まる』](述語) [пятого (順序)数詞単数男性生格『第五』](修飾августа)[августа 名詞単数男性生格『8月』](Adjunct 1)
- 『展覧会は8月5日に始まる』
- 述語生格
Мы с ним --- одного возроста.
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- [Мы (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [с 前置詞 ним = им (人称)代名詞三人称単数造格](Adjunct 1)--- [одного (個)数詞単数男性生格『1つの』] возроста 名詞単数男性生格『age』](述語)
- 『私は彼と同じ年だ』
- 与格形
Он подарил жене тёплое пальто.
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- [Он (人称)代名詞三人称単数男性主格](Argument 1 主語) [подарил 動詞過去単数男性『贈る』](述語) [жене (人称)代名詞三人称単数女性与格『彼女に』](Argument 2 間接目的語) [тёплое 形容詞単数中性対格『暖かい』 пальто 名詞単数中性対格(ただし不変化名詞)『オーバーコート』](Argument 3 直接目的語)
- 与格を取る動詞の補語
Я не могу верить его словам.
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- [Я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [не 助詞 могу 動詞現在一人称単数『できる(助動詞)』верить 動詞不定詞『信じる』](述語) [его (所有)代名詞三人称単数男性(修飾словам) словам 名詞複数中性与格『言葉』](Argument 2 直接目的語)
- 『私は彼の言葉を信じることができない』
- 無人称文の意味上の主語
Вере скучно смотреть футбол.
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- [Вере (固有)名詞単数女性与格](Argument 2) [скучно 副詞『つまらない』](述語) [смотреть 動詞不定詞『見る』] футбол 名詞単数男性対格『フットボール』](Argument 1)
- 『ヴェラにとってサッカーを観ることはつまらない~ヴェラはサッカーを観ることに退屈している』
- 無人称文。述語が人称情報を持たず、主語が特定できない。2つの名詞(相当)Argumentsがあり、かたや、与格、かたや不定詞(格が不明)
- ヴェラが~することに退屈している、とも、~することがヴェラを退屈させること、ともとれる、か?
- 前置詞+与格名詞
К счастью, это мне не нужно.
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- [К 前置詞 счастью 名詞単数中性与格『幸せ』](Adjunct 1 『幸運なことに』), [это (指示)代名詞単数中性主格](Argument 1 主語) [мне (人称)代名詞一人称単数与格](Argument 2 ~にとって) [не 助詞 нужно 形容詞短語尾単数中性『必要な』](述語)
- 『幸運にも、それは私にとって必要ない』
- 対格形
Утром я читал газету и слушал радио.
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- [Утром 副詞『朝に』(утро 名詞単数中性造格)](Adjunct 1) [я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [читал 動詞過去単数男性『読む』](述語) [газету 名詞単数女性対格『新聞』](Argument 2 目的語) и [слушал 動詞過去単数男性『聞く』](述語) [радио 名詞単数中性(不変)](Argument 3 目的語)
- 無人称述語の補語(目的語)
Жалко млю сестру.
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- [Жалко 副詞『かわいそうだ』](述語) [мою (所有)代名詞単数女性対格『私の』](修飾сестру) [сестру 名詞単数女性対格『姉(妹)』](Argument 1 補語)
- 『私の姉はかわいそうだ~かわいそう(な)私の姉』
- 時を表す副詞として機能
Мадам, я не видел мяса целую неделю.
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- [Мадам 名詞単数女性(不変)『奥さん』](Adjunct 1 呼びかけ), [я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [не 助詞 видел 動詞過去単数男性『見る』](述語) [мяса 名詞単数中性生格『肉』](Argument 2 部分生格で直接目的語?) [цедую 形容詞単数女性対格『全体の』неделю 名詞単数女性対格『一週間』](Adjunct 2 名詞対格が副詞として機能)
- 『奥さん、私は、一週間ずっと肉を目にしなかった』
- 距離・数量を表す動詞とともに用いる
Муж и жена проехали в машине 40 километров.
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- [Муж 名詞単数男性主格『主人・男』и жена 名詞単数女性主格『奥さん』 『夫婦』](Argument 1 主語) [проехали 動詞過去複数『通り過ぎる』](述語) [в 前置詞 машине 名詞単数女性前置格『~で』](Adjunct 1) [40 километров 名詞複数男性生格]
- 『夫婦は40キロメートル、車で移動した』
- 対格の用法ではなく生格の用法のようだが…
- 前置詞+対格
Я приехал в пятницу, а в понедельник иду на работу.
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- [Я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [приехал 動詞過去単数男性『到着する』]{述語) [в 前置詞 пятницу 名詞単数女性対格『金曜』](Adjunct 1), [а 接続詞] [в 前置詞 понедельник 名詞単数男性対格『月曜』](Adjunct 2) [иду 動詞現在一人称単数『行く・出発する』](述語) [на 前置詞 работу 名詞単数女性対格『仕事』](Adjunct 3)
- 『私は金曜に到着したが、月曜に仕事に出発する』
- 造格形
Я хочу быть врачом.
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- [Я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [хочу 動詞現在一人称単数『欲しい』+ быть 動詞不定詞 + врачом 名詞単数男性造格『医者』 『医者でありたい・になりたい』]((合成)述語)
- 合成述語の一部になるとき造格
- 形容詞の補語
Волга богата рыбой.
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- [Волга (固有)名詞単数女性主格『ボルガ川』](Argument 1 主語) [богата 形容詞短語尾単数女性 『豊富な』](述語) [рыбой 名詞単数女性造格『魚』](Argument 2 『魚で いっぱい』)
- 造格を取る動詞
Он занимается спортом.
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- [Он (人称)代名詞三人称単数主格](Argument 1 主語) [занимается 動詞現在三人称単数 『営む 従事する』](述語) [спортом 名詞男性単数造格『スポーツ』](Argument 2)
- 『彼はスポーツをする~スポーツという名詞でもって、playするという行動をする』
- 道具・手段
Ученик пишет ручкой в учебнике.
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- [Ученик 名詞単数男性主格『student』](Argument 1 主語) [пишет 動詞現在三人称単数『書く』](述語) [ручкой 名詞単数女性造格『ペン』](Adjunct 1) [в 前置詞 учебнике 名詞単数男性前置格『教科書』](Adjunct 2)
- 『学生はペンで教科書に書き込む』
- 受動態での動作主
Петербург был основан Петром Первым.
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- [Петербург (固有)名詞単数男性主格](Argument 1 主語) [был 動詞過去単数男性『be-動詞』основан 形動詞短語尾過去単数男性『創立する』 ](述語) [Петром (固有)名詞単数男性造格 Первым (順序)数詞単数男性造格『第一の』 『ピョートル1世』](Argument 2 動作主体)
- 『ペテルスブルクはピョートル1世によって作られた』
- 時を表す副詞として機能
Мы хорошо отдохнули тем летом.
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- [Мы (人称)代名詞一人称複数主格](Argument 1 主語) [хорошо 副詞『気持ちよく』](Adjunct 1) [отдохнули 動詞過去複数『休む』](述語) [тем (定)代名詞単数男性・中性造格 『その』летом 名詞単数男性造格『年 лет』・名詞単数中性造格『夏 лето』 ](Adjunct 1)
- 『我々はその{年/夏}気持ちよく休んだ』
- летом を副詞として使うときは「夏に」の意
- 様子や方法を表す(副詞的機能)
Вот мужчина! Ходит уверенными шагами.
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- [Вот 助詞不変『こちらです』](述語) [мужчина 名詞単数男性主格『男』](述語)
- 『これが男だ!』
- [Ходит 動詞現在三人称単数『歩く』](述語) [уверенными 形容詞複数造格『確実な』шагами 名詞複数造格『一歩一歩、それの複数形で歩き方』](Adjunct 1)
- 『確たる歩容で歩く(主語は省略か)』
Они пошли в театр всем классом.
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- [Они (人称)代名詞三人称複数主格](Argument 1 主語) [пошли 動詞過去複数『行かせる・送る』](述語) [в 前置詞 театр 名詞単数男性対格『シアター』](Adjunct 1) [всем (定)代名詞単数男性・中性造格『すべて』 классом 名詞単数男性造格『クラス』](Adunct 2 副詞的)
- 『彼らはシアターにクラス全体で行った』
- 不定法形という「名詞」
- 動詞が表す事柄を名詞的に扱うときに「不定法形」を使う
- 語形変化はない(人称・性・数・時世・格の情報がない)
- したがって、語形変化を頼りにして判断を変えるような、用法の多様性は持たせられない
- 用法
Жнить --- значит что-то создать.
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- [Жнить 動詞不定詞『刈り取る』(Argument 1 主語) [значит 接続詞『それはつまり』](Adjunct 1) [что-то (定?)代名詞単数中性対格『something』](Argument 2 目的語) [создать 動詞不定詞『作る』](述語)
- 『刈り取ることとは、すなわち、何かを作ることである』
- 述語(主格形として)
Его цель была стать писателем.
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- [Его (所有)代名詞単数男性『彼の』цель 名詞単数女性主格『目的・目標』](Argument 1 主語) [была 動詞過去単数女性『be-動詞』](述語) [стать 動詞過去不定詞『なる』](Argument 2 補語) [писателем 名詞単数男性造格『作家』](Argument 3 статьの目的語)
- 『彼の目標は、作家になることだった』
Я должен работать.
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- [Я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [должен 形容詞短語尾単数男性『べし』работать 動詞不定詞『回転する・働く』、『働くべきだ』](述語)
- 『私は働くべきだ』
Я могу пойти туда.
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- [Я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [могу 動詞現在一人称単数『できる』пойти 動詞不定詞『行く・行き始める』] (述語、助動詞+動詞不定詞 とみなして、ひと塊で動詞述語とみなすか、動詞+名詞的不定詞 とみなして、動詞が目的語を取っているとみなすか、どちらのとらえたかもあると思われる) [туда 副詞『あそこへ、そこに』](Adjunct 1)
- 『私はそこに行ける』
- 不定法文
Что мне делать?
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- [Что (疑問・関係)代名詞単数中性対格『何』](Argument 1 делатьの目的語) [мне (人称)代名詞一人称単数与格](Argument 2 無人称文の名目上の主語) [делать 動詞不定詞『する』](述語 ~するべき)
- 『私にとって、xxxをすることが大事だ -> 私は何をすべきか、何がわたしのすべきことか』
- 命令法
Молчать!
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- [Молчать 動詞不定詞『沈黙する』]
- 『沈黙するべきだ!ー>黙れ』
- 状況語(文全体を修飾、副詞的機能)
Мы приехали сюда отдыжать.
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- [Мы (人称)代名詞一人称複数主格](Argument 1 主語) [приехали 動詞過去複数『来る・到着する』](述語) [сюда 副詞『ここへ・ここで』][Adjunct 1 ) [отдыжать 動詞不定詞『休憩する』](Adjunct 2)
- 『我々はここに休憩しにやってきた』
- 名詞の定語
Есть возможность поехать в Петербург весной.
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- [Есть 動詞現在三人称単数『ある』](述語) [возможность 名詞単数女性主格『チャンス』](Argument 1 主語) [поехать 動詞不定詞『行く』](Adjunct 1 修飾возможность) [в 前置詞 Петербург (固有)名詞単数男性対格](Adjunct 2 修飾поехать) [весной 名詞単数女性造格『春』(Adjunct 3 副詞 修飾поехать)
- 『春にペテルスブルグに行く機会がある』
動詞
- 体/アスペクト(完了体、不完了体)
- すべての動詞は2つの体のいずれかに相当する
- 体は時制と密接に関係する
- おおまかには
- 完了体は、動作がある時点で終了することを表し
- 不完了体は、終了することには頓着せず、その動作がなされること自体を表現する。結果として、継続・進行中、繰り返し、習性、動作の有無などを表現する
- 法(mood)
- 直接法、仮定法、命令法など
- 直接法と命令法を以下では扱う
- その理由は、ロシア語文法を把握する際の主要なとっかかりが語尾変化であり、直接法と命令法とは、語尾変化とともに語ることが有用だから
- 直接法は時制・体とともに語尾変化パターンを持つ
- 命令法は直接法現在/未来形からの語尾変化パターンで表現される場合が多い
- 時制(直接法に関すること)
- 次の2つの要素の間に関係を作って文法ルールとする
- 動詞の変化形と
- 動作の時間的側面
- 時刻(動作が発生するタイミング)
- 動作を用いて表そうとすること
- 完了体(動作の結果の状態を表す)、不完了体(動作そのものが起きていること)
- 動詞の変化形
- 時制変化形
- 語幹:現在/未来形を作る語幹(現在語幹)と過去形を作る語幹(不定詞語幹)とがある。両者は一致することもあれば異なることもある
- 語尾変化形
- 動詞としての語尾変化
- 現在語幹:{1,2,3}-人称 x {単,複}-数 = 6種
- 不定詞語幹:{男性,女性,中性,複数} = 4種
- その他の語尾変化
- 形動詞と副動詞。形動詞は形容詞相当なので、さらにそれが形容詞的な名詞修飾語尾変化を伴う
- 語尾以外の変化形
- 未来に起きる動作
- 完了体動作(完了体動詞)の場合は、完了体動詞の現在/未来形が未来に動作が完了することを表す
- 不完了動作(不完了体動詞)の場合は、быть (be動詞)の現在/未来硬い + 不定詞形がが未来にその動作が起きているであろうことを表す
- 英語で will + 動詞、be + to-不定詞の2つの表現があるが、それとある意味で同じことだろう
- 動詞の変化形と動作の時間的側面との関係
- 過去形
- 不完了体動詞:過去に動作が(継続的進行中的に・繰り返して・習性的に)起きていたこと
- 完了体動詞:過去に動作が現実に生起して、その結果が一意に決まったこと(その一意な結果がどうなっているかの情報もあること)
- いわゆる「仮定法」的な表現
- 現在/未来形
- 不完了体動詞:現在の動作が(現在進行中・繰り返して・習性的に)起きていること、近未来的に動作が起きること
- 完了体動詞:現在以降に生起する動作が現実に生起して、未来に動作の結果が一意に決まるであろうこと(その一意な結果がどうなるかについても興味があること)
- быть + 不完了体動詞不定詞形:動作が未来に(継続的/進行中敵に・繰り返して・習性的に)起きるだろうこと
- 命令法
- 命令法は、動作が遂行されるように「命令・依頼」する際に用いる
- 命令法の意図は複数の形で表せる
- 以下は、命令形の語尾変化ルール等である
- 動作遂行主によって一,二,三人称に分かれるが、二人称命令法が最も目立ち、実際、語尾変化によって語形が定めるのは2人称命令法の場合である
- 変化ルール
- 二人称命令法は現在/未来形一人称単数形を基に語尾変化させる
- 一人称命令法は
- 人称代名詞 一人称複数 の未来時制表現でМыを省く、または
- Давайを不定形にかぶせる
- 三人称命令法は
- Пустьを三人称主語の現在時制文の先頭にかぶせる
- ся動詞
- 動作が一般的な形式で起きる場合を表す動詞にсяを付加することで、その動作の起こり方(動作の目的語との関係)に関して、特定の場合に対応した意味の動詞として派生することがある
- 特定の場合として、再起、相互、受動、無人称などがある
- 以上に関して例文ベースで確認する
Прочитайте этот текст.
- [Прочитайте 動詞二人称命令法複数『読む』](述語) [этот (定)代名詞単数男性対格『これ』текст 名詞単数男性対格](Argument 1)
- 『この文章を読め(完了体なので、読んで読み終われ)』
- Прочитаюが現在一人称単数形なので、その末尾のюを取った(母音終わりなのでйが付加され)。単純な命令法ならこれでよいが、теをつけて「複数形~丁寧」にしてある
- 普通に命令・指示を聞き手に出すときは完了体
Здравствуйте. Входите, проходите, садитесь.
Почему вы не читаете? Читайте.
- [Здравствуйте 動詞命令法二人称複数『栄える』](述語 不完了動詞なのでなんらかのニュアンスがある。『栄えよ』
- [Входите 動詞命令法二人称複数『上がる』проходите 動詞命令法複数『歩く・行き過ぎるロシア語 語法便覧
- [Входите 動詞命令法二人称複数『上がる』проходите 動詞命令法複数『歩く・往き過ぎる』садитесь 動詞命令法複数『乗り込む』ся動詞の命令法はсяより前の部分で命令形にする。](述語)
- 『こんにちは。上がって、歩いて、入り込んで。(いらっしゃい、入って入って…) 命ずる側と命ずる側とで了解があるので、和やかなニュアンス』
- [Почему 副詞](Adjunct 1) [вы (人称)代名詞二人称複数](Argument 1 主語) [не 否定 читаете 動詞二人称複数『読書する』](述語) [Читайте 動詞命令形二人称複数『読書する』
- 『どうして君は本を読まないんだ?本を読みたまえ(複数形で丁寧さを出した二人称вы、命令法も二人称複数。読書はするものだよ、と上から目線なニュアンス)』
Я не слышу. Говорите погромче.
- [Я (人称)代名詞一人称単数主格](Argument 1 主語) [не 否定 слышу 動詞一人称単数『聞く』](述語) [Говорите 動詞命令法複数『言う』](述語) [погромче 形容詞比較級『うるさい』](Adjunct 1 副詞的)
- 『聞こえないよ。もっと大きな声で話してください(不完了形だが、話し方を問題にしており、上から目線等のニュアンスはない。(終わりを定めずに話してほしいという要求だが、その要求が「より大きな声で」なので、命令としては淡々としている、という意味)』
- 「禁止・不必要・嫌気」も不完了体
Здесь должно быть тихо. Не кричите.
- [Здесь 副詞『ここ』](Adjunct 1) [должно 形容詞短語尾『はずだ』 быть 動詞不定詞『存在する』、『いるはずである』](述語) [тихо 副詞『じっと・静かに』](Adjunct 2) [Не 否定 кричите 動詞命令法二人称複数『叫ぶ・大声を出す・泣く』](述語 不完了体)
- 『ここにじっとしていろ。わめくな』
- 警告する場合は完了体
Смотри не опоздай на поезд.
- [Смотри 動詞命令法二人称単数『見る』](述語) [не 否定 опоздай 動詞命令法単数『遅刻する』](述語) на 前置詞 поезд 名詞単数男性『列車』](Argument 1 目的語)
- 『気をつけろ(Watch!) 列車に遅れるな』(遅刻して、実際に列車に乗り損ねる、というのは完了体)
- 三人称命令形
Пусть он прочитает. Ему надо прочиетать до конца.
- [Пусть 接続詞『命令法三人称を示す』](Adjunct 1) [он (人称)代名詞三人称単数主格](Argument 1 命令法三人称単数 主語) [прочитает 動詞未来三人称単数『読み終える』](述語)
- 『彼に読ませて(彼が読むということが未来に起きるようにせよ)』
- [Ему (人称)代名詞三人称単数男性与格](Argument 1) [надо 前置詞 прочитать 動詞不定詞『読み終える』](述語) [до 前置詞 конца 名詞単数男性生格『終わり』](Adjunct 2)
- 『彼においては、最後まで読み終えることがするべきことだ』
- 3つの形で命令法
Скажите! (命令形)
Молчать! (不定詞形)
Марш! Вперёд! (名詞・副詞)
- [Скажите 動詞命令法二人称複数『言う』] [Молчать 動詞不定詞『沈黙する』] [Марш 名詞単数男性主格『行進』] [Вперёд 副詞『前へ』]
形容詞
- 形容詞が分類されている
- 性質形容詞は、本来、性質・状態などを表現する形容詞が主体、それの抽象化した名詞が派生したりする
- 他方、関係形容詞は、本来、名詞単語が存在し、その名詞が表す特徴を、もう一つの名詞に付与するという「名詞と名詞の関係性」に関わる形容詞。関係性には、材料・用途・種類・場所・範囲などがあり、いずれも、それに対応する名詞が具体的に存在している
- 物主形容詞は所有・帰属を表す。あえて言えば関係形容詞の一形
- 性質・関係・物主形容詞に分けることの意義は、その性質の他に以下のようなものがある
- 語順:性質形容詞+関係形容詞+名詞の順、同質形容詞を並べるときはиでつなぐことができるが性質+関係の場合はиでつながない
- 長語尾・短語尾・比較級:フルの形容詞=性質形容詞はいずれも持つが、関係形容詞は(その特質上)短語尾・比較級を持たない。形容詞の副詞化は短語尾を介してするから、性質形容詞だけが副詞化する(らしい)
- 長語尾と短語尾
- 長語尾は、恒常性・客観性・一般性を強調する、温和なニュアンス、接続詞какとともに
- 短語尾は、一時性・主観性・条件性を強調する、断定的ニュアンス。名詞を修飾するわけではないから主格のみ。
- 例文で確認する
Вода в этом озере всегда холодная. Озеро глубокое.
- [Вода 名詞単数女性主格『水』](Argument 1 主語) [в 前置詞 этом 指示代名詞(的形容詞)単数中性前置格『この』озере 名詞単数中性前置格『湖』](Adjunct 1) [всегда 副詞『いつも』](Adjunct 2) [холодная 形容詞長語尾単数女性『冷たい』](述語) [Озеро 名詞単数中性主格『湖』](Argument 1 主語) [глубокое 形容詞長語尾単数中性主格『深い』](述語)
- 『この湖の水はいつも冷たい。湖は深い』
Ты, Маша, глупая.
- [Ты (人称)代名詞二人称単数主格](Adjunct 1 主語) [Маша (固有)名詞単数女性主格](Adjunct 1 呼びかけ) [глупая 形容詞長語尾単数女性主格『馬鹿』](述語)
- 『マーシャ、あんたはお馬鹿さんね』
Машина была как новая.
- [Машина 名詞単数女性主格『車』](Argument 1 主語) [была быть動詞過去単数女性] (述語) [как 接続詞 новая 形容詞長語尾単数女性主格『新しい』](Argument 2)
- 『その車はまるで新品のようだった』
Вода в этом озера холодна особенно зимой.
- [Вода 名詞単数女性主格『水』](Argument 1 主語) [в 前置詞 этом 指示代名詞(的形容詞)単数中性前置格『この』озере 名詞単数中性前置格『湖』](Adjunct 1) [холодна 形容詞短語尾単数女性(短語尾だから格はない)『冷たい』](述語) [особенно 副詞『とりわけ』](Adjunct 1) [зимой 副詞『冬に』](Adjunct 2)
- 『その湖はとりわけ水に冷たかった』
Ты, Маша, глупа.
- [Ты (人称)代名詞二人称単数主格](Adjunct 1 主語) [Маша (固有)名詞単数女性主格](Adjunct 1 呼びかけ) [глупая 形容詞短語尾単数女性主格『馬鹿』](述語)
- 『マーシャ、あんたは馬鹿だ』
-
- 形容詞が名詞を修飾するのではなく、形容詞の内容が後続する名詞・不定形・節などで説明される場合は短語尾
Дедушка занят разговором.
- [Дедушка 名詞単数男性主格『おじいさん』](Argument 1 主語) [занят 形容詞(形動詞)短語尾過去単数男性『忙しい』](述語) [разговором 名詞単数男性造格『おしゃべり』](Adjunct 1 修飾занят)
- 『おじいさんはしゃべるのに忙しかった』
-
- 主語が動詞不定形を含んだり特定の単語(代名詞など)を含んでいる場合は短語尾。逆に言うと長語尾で表現する名詞は具体的なものであって、そうでない場合は短語尾を使うということか(?)
Курить вредно.
- [Курить 動詞不定詞『喫煙する』](Argument 1 主語) [вредно 形容詞短語尾単数中性『悪い』](述語)
- 『煙草を吸うことは有害だ』
Такая работа бесполезна.
- [Такая (定)代名詞 (的形容詞)単数女性主格『そのような』работа 名詞単数女性主格『仕事』](Argument 1 主語) [бесполезна 形容詞短語尾単数女性『むなしい、無益な』](述語)
- 『そんな仕事は無駄だ』
- 比較級
- 長語尾形は合成式比較級(不変化の副詞(более (more相当)またはменее (less相当))+形容詞の長語尾形)、短語尾形は単一比較級(1単語で表す比較級 -ее, -е, -шеを語根に付ける)
- 長語尾合成式比較級は名詞修飾と述語、短語尾単一比較級は述語
- 比較対象
- 長・単ともに ... , чем + 名詞主格
- 単は +名詞対格
- 比較の差量は 前置詞+на+数詞の生格
- 比較の倍率は 前置詞+в+数詞の対格
- 比較級を用いた慣用構文
- чем +比較級 , тем+比較級:『~すればするほど、~である』
Чем больше, тем лучше.
- 『大きければ大きいほど、よりよい(хорошоの比較級)
Он сказал как можно серьёзнее.
- [Он (人称)代名詞三人称単数主格](Argument 1 主語) [сказал 動詞過去単数男性『言う』](述語) [как можно серьёзнее 形容詞短語尾比較級『シリアスな』](Argument 2)
- 『彼はできる限り真剣に話した』
- 最上級
- 長語尾:合成式最上級( самый / наиболее+長語尾形)
- 短語尾:単一式最上級( 形容詞語幹-ейший)
代名詞
- 代名詞は必ずしも「名詞」の代わりだけでなく、「形容詞」の代わりとなる単語をもそのように呼ぶことがあるので注意する
- 代名詞の「代」的な単語という側面を表現するにはpro-formという言語学用語がある。それについてはこちらの記事を参照
- そのうえで、ロシア語文法の立場から、「代名詞」は以下のように分類される
- 人称、所有、指示、定、再起、疑問、関係、否定、不定
- 人称代名詞
- Я ты он она оно мы вы ониが主格形で、その格変化形がある
- 所有代名詞
- мой твой его наш ваш ихが単数男性主格形で、その形容詞型変化形(性・数・格変化形)がある
- 指示代名詞
- этот тот такойが単数男性主格形で、その形容詞型変化形(性・数・格変化形)がある
- 定代名詞
- сам(私自身) самый(多くの) весь(全体) каждый(各) любой(どれか)
- 疑問代名詞
- кто(who) что(what) сколько(how) чей(whose) какой(which) который(これは which the)など
- кто что はそれぞれ単数男性、単数女性の名詞と同じような扱いであり、名詞的変化形(数・格変化形)がある
- чей какой которыйは形容詞的変化形を持つ
- сколькоは数詞的であり、格変化形のみがある
- 関係代名詞
- кто(活動体名詞を受ける、who的な) что(不活動体名詞を受ける、what的な) которыйは活動体・不活動体どちらも受けられる
- 否定代名詞
- 不定代名詞
- 複数の形を持つ
- 疑問詞-то
- 疑問詞-нибудь
- 疑問詞-лино
- кое-疑問詞
- не-疑問詞
形動詞
- 動詞の意味を持ち、動詞の機能を残しつつ、役割は形容詞的なので、形容詞的語形変化をする
- 動詞的なので、時制を持ち、能動・被動がある、完了体・不完了体もある
- 形容詞的なので短語尾・長語尾がある
- 能動・現在 -щнйが基本語尾
- 能動・過去 -вший -ший , -сяはそのまま
- 被動・現在 -ый
- 被動・過去 -нный -тый -енный
副動詞
- 動詞からできる副詞。動詞の意味を持ち、語形変化はない
- 不完了体動詞 -а -я (稀に -учи)
- 完了体動詞 -в -иши -ши, -сяは-сь
数詞
- 5種類
- 個数詞、順序数詞(序数)、分数詞、集合数詞、不定数詞
- 集合数詞は2,3,4,5,6,7,8,9,10に対応する9つのみ。2-9個のxxを、塊として«複数のものを1つと見なす» 単語 集合数詞
- 不定数詞は数に関する情報を背負っているが、その個数が特定できないもの(多い、少ないなど) 不定数詞
- 分数では、分子が個数詞、分母が順序数詞
副詞
- 副詞は語形変化しない単語
- 多くは述語に様態情報を付加する役割を果たすが、ロシア語の副詞は述語の役割を果たすことがあり、「述語副詞」と呼ばれる
- また、付加する意味としては(英語の)助動詞と同様の役割を果たすものも多い
- なぜ役割が同じなのに、英語では助動詞とされ、ロシア語では副詞とされるか、というと、(明快な説明を見つけることができなかったが)こういうことだろうと思う
- 助動詞の定義は、「ある種の動詞」であって、他の動詞に意味を付加する。そして動詞であるので性・数・時制・法の変化形を持つ(do/does, has/have,can/couldなど) →Auxiliary verb - Wikipedia
- それに対して、ロシア語で、「~できる」という意味を付加するМо́жноは、動詞不定形を後続する点では英語の助動詞と同様だが、語形変化がないという特徴に重きを置いて「副詞」とされる
- 英語の助動詞的な副詞は、述語副詞的に用いられる副詞であって、述語副詞的にしか使えない副詞と言える。なぜなら、助動詞的に副詞を使うときには、動詞不定形を取っており、その不定形は述語として働くのではなく、述語副詞が述語として働き、それに動詞不定形が情報を付加する、という形に解釈するからと説明できる。助動詞的な副詞についてはこちらを:rossia.web.fc2.com
мо́жно : ~できる、~してよい = 状況が許す
нельзя́ : ~できない、~してはならない = 状況が許さない
возмо́жно : ~できる、~かもしれない = 可能性
невозмо́жно : ~できない = 不可能
на́до : ~すべきだ = 必要
не на́до : ~しなくていい =不必要
ну́жно : ~する必要がある = 必要
не ну́жно : ~する必要がない = 不必要
необходи́мо /неапхади́ма/ : ~しなければならない = 不可避
пора́ : ~する時だ ※副詞ではなく名詞