文法メモ

  • 変化するかしないか
  • 副詞は変化しない
  • 変化しないで文全体を修飾するのが副詞
  • 助動詞も同じ
  • 動詞的な副詞=述語副詞は主語なしの文の述部を担う
  • 名詞、動詞、形容詞は相互関係にあるから変化にその情報を乗せる
  • 性と数と格
  • 名詞の基本は主格
  • その他の格、斜格は文の付属情報を提供する
  • 提供定型が5パターンあり、斜格、それ以外は前置詞を使う
  • 所有代名詞は代名詞に紐づく形容詞
  • 単語に意味的なバリエーションをつけるには、接頭辞を使うか、接尾辞を使う。名詞の場合は前置詞となることも多い、とみるのもありか
  • 動詞、形容詞には幅広く存在するバリエーションが存在して名称が付いている
  • 動詞と形容詞は述語として使うことができるが、それぞれ特性があり、特性に応じて、語形変化がある
  • 動詞は、動作を表現するので、それがいつなのかに関する情報=時制があり、また、動作の主体・と客体の方向性があるので、能動と受動とがある
  • また、動作の本質としては同じだが、その起こり方に関する違いを「完了体・不完了体」という違いで「色を変える」
  • 他方、形容詞の方は、時制がなく、向きもないので能動・受動もない
  • しかしながら、その様子に関する表現内容の違いはあり、それは、ある意味で動詞の「完了体・不完了体」に対応するが、それを語形変化の特徴に関する表現を使って「短語尾・長語尾」と呼び分ける
  • このあたりの名称のつけ方が、やはり「いまいち」な感じがする。「完了体・不完了体」という名称は意味ベース、「短語尾・長語尾」という名称は語形ベースという点の不統一性がその理由
  • また、意味ベースの「完了体・不完了体」という名称も、意味ベースでの違いにバリエーションがありつつ、その一部のバリエーションには対応するも、それ以外には対応していないように思われる
  • どんな表現が良いのか、勉強しながら考えてみたい
  • いずれにしろ、動詞・形容詞の本質同じ・表現内容バリエーション2態には、意味上の類型化と語形変化上の類型化がそれぞれ存在し、意味上のそれと語形上のそれは、かなりの対応関係がある。が、規則変化+不規則変化として説明するのは難しいレベルの強さの対応関係にとどまっている
  • なお、名詞にも意味バリエーションがある。名詞の場合には、単数・複数を対応付けているともいえる
  • 動詞には、物理的移動に関する動詞があり、その動詞には、目的地が定まっている場合と定まっていない場合とで「定動詞・不定動詞」という区別もあるという
  • 名詞・動詞・形容詞の語形変化は意味に対応したパターン変化と、発音の歴史変化と、表音文字的側面と、発音に関わらず書き方を揃えるという意図の混合になっている
  • 格は、名詞が文の中でどのような役割をして文の内容を修飾するのかの情報を伝える
  • 文にて一番大事な主格、動詞の直接目的語として頻用される対格、間接目的語を使うこともあるので与格、所有・帰属関係の生格、動作主体を受動態で表す造格、場所として使うときの前置格(=処格)は、「基本用法」なので「格」として立ち現れる
  • 5W1Hは、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」だが、これが5 + 1 = 6種類ある。完全な対応はとれないが、あえて言えば、
    • Who = 主格
    • What = 直接目的語、対格
    • How = 「によって」、造格
    • Where = 処格・前置格
    • WhyとWhenに対応するものはなく、代わりに、帰属・所有、間接目的語の位格、与格がある
  • それ以外は、前置詞とともに使って複雑な情報を伝達する
  • 格は「主格」が偉くて、「主格」を見たら、主体だと認識する
  • 次に偉いのは「対格」
  • ここで、動物名詞=活動体名詞と非動物名詞=不活動体名詞の格活用パターンとの関係を少し考えたい
  • 動物名詞が主語で、動物名詞が直接目的語であるときには、動物名詞の主格と動物名詞の対格とは活用形が異なるのでわかる
  • 非動物名詞の主格と対格は同じ語形だが、動詞の主語と直接目的語が2つあったとき、どちらが主格でどちらが対格かわからなくても(どちらも主格と区別がつかない形で登場しても)、動物名詞が主語で非動物名詞が目的語であると考えるのが、「普通」だと考えれば、どちらも主格(と区別のつかない形)で書いておいても紛れないだろう。そんなことが背景にあって、格変化は決まっているのかもしれない
  • そもそも、名詞・動詞・形容詞という品詞自体が語形変化なのがロシア語。例えば、дело 仕事・用事 という名詞とделовой 仕事の という形容詞、деть 片づける・使う(完了体)、девать 片づける(不完了体) という動詞がある。「意味」を根っこにして語形変化により、名詞・形容詞・動詞ができている。
  • Yaruku辞書ではこの通り

девать
дело

  • さらに、動詞から形動詞という形容詞が作られ、そこには短語尾と長語尾がある。副動詞もある。受動形も作られるし、前置詞付与風の変化により不完了体・完了体の別もできる