Pro-forms (代名詞など)

  • ロシア語のpro-formsはロシア語ВикипедияのPronoun(代名詞)の記事によれば。。。

ru.wikipedia.org

  • なお、「代名詞」として取り上げたが、本来は、「代名詞」ではなくてpro-form(s)と言うのが言語学的には正確
  • そのことについては末尾を:

人称代名詞

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  • 表の脚注
    • Обозначение падежей в таблице 表の格指定
    • И — именительный 主格(名義格)
    • Р — родительный 生格
    • Рп — родительный с предлогом 前置詞付きの生格
    • Д — дательный 与格
    • Дп — дательный с предлогом 前置詞付きの与格
    • В — винительный 対格
    • Вп — винительный с предлогом 前置詞付きの対格
    • Т — творительный 造格(インストルメンタル)
    • Тп — творительный с предлогом 前置詞付きの造格
    • П — предложный (всегда с предлогом) 前置格(常に前置詞付き)

所有代名詞

  • 形容詞的な機能を持つので、修飾対象の名詞の性・数・格の変化がある(表の1区画に4形あるのは、男性・女性・中性・複数の4形)

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「関係詞」はある単語を参照する形式で使われる単語、とされる。それについてこのような表にまとめると、「疑問詞」「指示詞」「数量詞」に分類できて、さらに、「代-名詞」「代-形容詞」に分けたあと、「代-xx」を機能によって命名付けることができる。掲載表はWikipediaのpro-formのそれであり、英語のものだが、ロシア語でも対応単語があるので、参考のために挙げておく

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指示代名詞

  • 指示形容詞「このxx」「あの/そのxx」「そのようなxx」はэтот, тот, такойがある。性・数・格変化があり、いわゆる形容詞タイプの変化を持つ。ただし、これに対応して、『代名詞』として作用するのは「このもの」「あの/そのもの」である(「そのようなもの」という名詞的な使い方あるのかちょっと不明)
  • これ этот
  • あれ、それ тот
  • そのようなтакой
  • 性・数・格で変化する
  • 「これ・あれ」を指示代名詞として使う場合は『彼はこれが好き』とする、他方、形容詞的に使うこともできて、そのときは『彼はこの本が好き』とする
  • 指示代名詞として使うときの語形変化は、形容詞として使うときのそれと同じ(らしい)

形容詞と同様
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疑問詞

  • 疑問詞のすべてが、疑問Pro-formとなるわけではない(-How : как, Why : почемуはならない。。。)が、一通り
  • What : что
  • Who : кто
  • When : когда 疑問副詞なので格変化しない
  • Where : где 疑問副詞なので格変化しない
  • How : как 疑問副詞なので格変化しない
  • Why : почему 疑問副詞なので格変化しない
  • какой : 疑問形容詞なので名詞を修飾する形容詞と同様の格変化(修飾対象の名詞の性・数・格)をする
  • чей : whose 誰の、所有代名詞の「誰」形なので、形容詞と同様
  • сколько : どのくらいたくさん how many 疑問形容詞
  • что, ктоの格変化は中性、男性名詞の格変化として考えればよい
  • чей, какой, сколькоは形容詞の格変化として考えればよい

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関係代名詞

  • 関係節を作る
  • что, кто, какойは疑問(代名)詞が疑問文で格を持つのと同じで従属節で格を持つので、それと対応する
  • который 直前の名詞を受けて説明節を作る。сколько, чейは節を引く。受ける名詞・修飾する名詞によって性・数があり、節での役割によって格がある。変化は形容詞と同じ。
  • каков 主格として補語になる(彼はAである、のAが「如何なる」に相当する)場合。したがって、主格扱いであり、変化は性・数

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こちらを参照

不定代名詞、定代名詞、否定代名詞

  • 疑問詞の中でも、名詞的疑問詞である「что, кто」は、さらに特定の意味・役割を持つ代名詞の構成要素となる。
  • 関係詞の表で言えば「qualifier」に相当する"some,any,every,each,all,no"などのバリエーションのことである。
  • それらは意味・機能の観点から不定代名詞・定代名詞・否定代名詞に分類される
  • 『ロシア語の文法では疑問代名詞кто「誰」、что「何」に接辞を加えたнекто「ある人」、кто-то「誰か」、кто-нибудь「誰か」などを不定代名詞という。каждый(英語のeach)、весь(英語のall)などは(定語(連体修飾語)になる代名詞という意味で)定代名詞 (ru:определительные местоимения) と呼ばれる。また否定の意味をもつникто(英語のnobody)などは否定代名詞と呼ぶ。」(Wikipedia "不定代名詞"より)

不定代名詞

  • ロシア語の不定代名詞(some-xxx,any-xxx)は疑問詞と不変辞/単語の組み合わせ(連結したり、連結しないで組み合わせたり)であり、語形変化は疑問詞で起きる。したがって不定代名詞の語形変化表は示さない
    • 接頭辞にはприставки кое-, не- などがある
    • 接尾辞には -то, -либо, -нибудь などがある
    • それ以外にもある…
  • その代わり、ロシア語の不定代名詞は、英語のそれよりも細かく使い分けることに注意する
  • 付加する不変辞/単語の代表的な3種類 疑問詞+-нибудь 疑問詞+-то кое-+疑問詞 の使い分けはこちら。さらに複雑なこともあるらしく、それについてはこちらも参照

定代名詞

  • сам, самый, все, весь, всякий, каждый, иной, любой, другой
  • 名詞的に変化するものと形容詞的に変化するものとがある

否定代名詞

  • 疑問詞・関係詞にниをつけると否定疑問詞・否定関係詞
  • 否定疑問詞のうち、疑問代名詞にниがついたものは、否定代名詞として格変化する
  • чей

反射代名詞(再帰代名詞)

  • ロシア語では反射代名詞は「性別、数、人のカテゴリがなく、主格もない」。言い換えると、主格を除いた5格(生・与・対・造・前置)があるだけ、と言うことのようだが、себе, себя, собой, собоюの4形があり、機能の仕方としては、いわゆる主格を除いた5格を網羅する。このほか、反射代名詞的な用法が定着しており、сам собою, само собой, к(по) себе, от себяなどがある。前置詞との関係(к,по, от)では、前置が取る格と対応する。сам(単数男性主格),само(単数女性主格) は定代名詞であり、それとの組み合わせで形が変わることについては、ほとんど消えてしまった性(数 )の名残があるのかもしれない

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  • -

собою - 日本語 翻訳 - Yakuruロシア語オンライン辞書より

相互代名詞 each other

  • ロシア語では、前置詞が変わると表現が大きく変わる

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Pro-form

en.wikipedia.org

  • "a pro-form is a type of function word or expression that stands in for (expresses the same content as) another word, phrase, clause or sentence where the meaning is recoverable from the context."(Wikipedia "pro-form"より)
  • 以下は、Wikipediaの"pro-form"記事からの転載である
Pro-forms are divided into several categories, 
according to which part of speech they substitute:

A pronoun substitutes a noun or a noun phrase, 
with or without a determiner: it, this.

A pro-adjective substitutes an adjective or a phrase 
that functions as an adjective: so as in 
"It is less so than we had expected."

A pro-adverb substitutes an adverb or a phrase
 that functions as an adverb: how or this way.

A pro-verb substitutes a verb or a verb phrase: 
do, as in: "I will go to the party if you do".

a prop-word: one, as in "the blue one"

A pro-sentence substitutes 
an entire sentence or subsentence: 
Yes, or that as in "That is true".

An interrogative pro-form is a pro-form 
that denotes the (unknown) item in question 
and may itself fall into any of the above categories.